プログラマーやSE(システムエンジニア)にとって、欠かせないパソコン。
パソコンを選ぶ上で大事になるのが、性能(スペック)です。
快適な環境で作業するにはある程度のスペックが必要で、
パソコン選びにも重要な判断材料になります。
スペック用語としては「CPU」や「メモリ」などの用語が使われます。
しかし、スペック用語を言われても、正しい知識がないとわかりませんよね。
特にコンピュータありきのITエンジニアは知っていないと、
恥ずかしい思いをすることになります。
そんな方のために、今回はパソコンの性能(スペック)をわかりやすく解説します。
目次
パソコンの性能(スペック)を判断するポイント
家電量販店やネットでパソコンを購入するときに、大まかなスペックが書いてあると思います。
「OS」「CPU」「メモリ」「HDD」などなど。
ITエンジニアの基礎知識ですので、覚えておきましょう。
OS(オペレーティング・システム)
アプリやデバイスを動作させるための基本的なソフトウェアです。
マウスやキーボードから入力した情報をアプリなどに伝える役割があります。
例えば、あなたが、Excelのセルに文字を入力するためにキーボードを打ち込みますよね。
その時にキーボードの文字情報をExcelに伝えることができるのはOSのおかげです。
ほとんどのアプリやソフトはOS上で開発が行われます。
もちろんプログラマーやSEも例外ではなく、OSがあることを前提として仕事をしていきます。
またOS自体を開発する場合もありますが、かなり難易度の高い仕事ですし、ほとんどやることはないでしょう。
OSの代表的なものとして、マイクロソフトが開発したWindowsをヴァージョン毎にまとめました。
年代 | OSのバージョン | サポート期間 |
---|---|---|
2015年 | Windows 10 | 2025年10月14日まで |
2013年 | Windows 8.1 | 2023年1月10日まで |
2012年 | Windows 8 | 2023年1月10日まで |
2009年 | Windows 7 | 2020年1月14日まで |
2006年 | Windows vista | 2017年4月11日まで |
2001年 | Windows XP | 2014年4月8日まで |
2000年 | Windows 2000 | 2000年7月13日まで |
サポート期限とはセキュリティ更新プログラムや使用変更のアップデートが受けられる期間のことです。
サポートが切れてしまうと、ウイルスにかかりやすくなったり、新しいアプリが動かなくなったりと弊害がでてきます。
ITエンジニアでしたらWindows10を持っておくべきですね。
最悪8以上は所持しておきましょう。
CPU
CPUとは中央演算処理装置の略で、人間で言うところの脳にあたります。
CPUの性能が低いと動きが重くなったり、最悪フリーズするなんてこともありえます。
またアプリによっては、ある程度のスペック以上がないと対応していない可能性もあるので、注意しましょう。
CPUはIntel社製とAMD社製に分けられています。
一般的なCPUをまとめましたのでご覧ください。
Intel社製(上に行くほど新しい)
CPU名 | コア数 |
---|---|
Core i7 | コア4 |
Core i5 | コア4 |
Core i3 | コア2 |
Pentium G | コア2 |
Celeron G | コア1又は2 |
Core 2 Quad | コア4 |
Pentium Dual Core | コア2 |
Celeron Dual Core | コア2 |
Pentium D | コア4 |
AMD社製(上に行くほど新しい)
CPU名 | コア数 |
---|---|
Ryzen 7 | コア6 |
Ryzen 5 | コア4 |
Ryzen 3 | コア4 |
FX | コア8 |
A10 | コア4 |
A8 | コア4 |
Intelの場合「Core i5」以上、AMDの場合「Ryzen 3」は必要でしょう。
ITエンジニアはシステムを作るとき「Visual Studio」という開発ツールを使う状況が非常に多いです。
Visual Studioは様々な機能があるので、ある程度のスペックがないと動かなくなってしまいます。
結果的に作業効率の低下につながるので、なるべく性能が高いものを選ぶべきです。
HDD(ハードディスク)
HDD(ハードディスク)とはパソコンに保存する場所のことです。
iPhoneなどで、「32G,64G,128Gの容量を選べます!」といったプランがあると思いますが、
まさにこれが、HDDになります。
ITエンジニアには250GBあれば十分な方もいれば、1TBあっても足りない方などバラバラです。
保存するものとしては、開発したアプリやダウンロードしたツール「Visual Studio」などが必要になります。
他にも、ドキュメントや開発手順書なども必要ですが、ほとんどExcelで作成するので容量は食いません。
個人的には250GB程度で十分やれると思っています。
また現在はHDDの読み込み速度をアップさせたSSDというものも発売されています。
メモリ
メモリとはCPUなどから直接読み書きすることができる記憶装置のこと。
「HDDと何が違うの」と思われた方もいると思いますので、説明しておきます。
メモリはHDDより読み込み速度が早いHDDと思ってください。
ただし、保存領域が多くても16GB程度なのと、シャットダウン時にメモリからデータが削除されてしまうため
基本的にはHDDには保存します。
膨大にあるデータの中からよく利用するデータのみ、メモリに記憶しておき高速な動作を実現します。
わかりやすいように、デスクを例にします。
あなた(CPU)はデスクの引き出し(HDD)に書類を沢山いれています。
しかしよく使う書類を引き出しにいちいちしまうのは効率が悪いですよね。
その為、よく使う書類はデスクの上に出して置きましょうというのがメモリになります。
デスクの上にあるため、効率アップに繋がりますよね。
ITエンジニアは沢山のウインドウやファイルを、
同時に表示することがあるため8GB以上は欲しいところです。
それ以下になると、度々フリーズするのでイライラすることもあるでしょう。
解像度
解像度とは画面に表示される「点の数」で鮮明度のことになります。
よくテレビで言われているフルハイビジョンとは「1920×1080」といった単位を表しており、
かなり綺麗な部類です。
正直ITエンジニアに高い解像度は必要ないと思われます。
1000以上あれば、十分開発を行えるのではないでしょうか。
ただし、Webプログラマーなどはユーザーから解像度の指定がある場合があるので、なるべく高い方がいいはずです。
Webプログラマーとは?仕事内容や年収・将来性を解説します
光学ドライブ
光学ドライブとはCDやDVDを読み込むために必要です。
皆さんも音楽をパソコンに取り込むときなどに、使っているのではないでしょうか。
ITエンジニアは作ったアプリやドキュメントをDVDに入れて、現地に持っていくことがあります。
その為、光学ドライブはなるべくあった方がいいでしょう。
最後に
いかがだったでしょうか。
基本的なパソコンのスペック用語を解説しました。
プログラマーなら知らないと恥ずかしいですので、しっかり理解しておきましょう。