客先常駐

SESとは?派遣・請負との違いやメリット・デメリットを解説

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今回はIT業界ではよくある契約形態「SES」について解説します。

✅下記ことについて、知りたい方向け

・SESの仕組み
・SESと派遣の違い
・SESのメリット・デメリット
・SESの給料・年収

こういった疑問に答えます。

この記事を読むと、SESについて理解できますので、是非ご覧ください。

SESとは

SESとは委託契約の一種

SES(システムエンジニアリングサービス)とは、IT業界における業務委託契約の一種です。

委託契約とは、システムの開発などを自社で行わず、他社に委託する契約を指します。

「このシステムが欲しいから、そちらのエンジニアで開発してくれませんか~」といったイメージです。

契約通りの仕事が終わると、委託元企業は委託先企業に報酬を支払います。

「委託」というと、委託先で働くと思っている人も多いようですが、実はそのような決まりはありません。

契約内容としては「業務を他社に任せる」といったものですので、委託先・委託元企業、又は別の場所で働いても、同じ委託契約になるのです。

SESは労働時間に対して、報酬が支払われる

SES契約は成果物ではなく、労働時間に対して報酬が支払われます。

「1カ月に150~180時間のエンジニアを貸し出しますから、報酬として60万円くださいね~」といったイメージです。

報酬が労働に対しての為、開発が上手くいかず、成果物が完成しなかったとしても、エンジニアに責任はありません。

その為、月ごとに安定した収入が派遣元に入ってくることになるのです。

また月の契約時間を上回る、又は下回ってしまった場合は、時給換算して報酬金額が決定することが多いです。

例えば、以下のような場合。

実際の勤務時間:140時間
契約勤務時間 :150~180時間
単価     :60万円

まず、単価を契約勤務時間の最低値である150時間で割ります。
「150/60万円 = 4000円」これがエンジニアの時給です。

時給が出せたら、実際の勤務時間である140時間と掛け合わせます。
「140×4000円 = 56万円」

56万円となり、これが、派遣元に支払われる報酬額となるのです。

ちなみに労働時間を上回った場合も、超過分が時給換算され、契約単価にプラスされる形となります。

SESエンジニアは、客先で働くことになる

SES契約をしているエンジニアは基本的に、客先(派遣先)で働きます。

仕事も客先から委託されたものになるので、自社(派遣元)の社員は、皆バラバラの内容をこなし、自社の仕事はほとんどやりません。

客先に直行・直帰する為、自社に行くことも少なく、まるで客先社員のような生活スタイルになるでしょう。

SESは客先で働くことから、客先常駐と呼ばれることもあるよ!

SESと派遣・請負の違いを解説

SESと派遣の違い

一見、SES契約は派遣契約と似ていますが、実は指揮命令系統に大きな違いがあります。

SESは業務委託な為、指示は自社(派遣元)から行われ、客先が出すことは出来ません。

業務を任されているわけですから、自社に指揮権があるのは当然だといえますよね。

一方、派遣は客先に指揮権があります。

派遣契約は業務を委託されておらず、「お手伝い」という形で働くので、客先に指揮権があるのです。

指揮命令系統が、「自社にあるか」「客先にあるか」の違いだね

SESと請負の違い

SESの報酬が労働時間なのに対して、請負は成果物に対して報酬が発生します。

請負開発の場合、どれだけ長期間働いても、成果物が完成しなければ報酬はゼロです。

反対に、成果物さえ完成させれば、短時間の労働でも報酬を受け取ることができます。

その為、エンジニアの実力によって、報酬額が大きく変わる成果主義と言って良いでしょう。

また、指揮権はSESと同じく、自社にあります。

SESエンジニアの8割は、知らない内に違法行為をしている

SESエンジニアは知らない内に、2種類の違法行為に手を染めている可能性があります。

✅SESでありがちな違法行為

・偽造請負
・二重派遣

上記の通り。

IT業界の闇ともいえる問題です。

今は労働基準監督官の取り締まりも厳しくありませんが、今後はどうなるかはわかりません。

その為、「偽造請負」「二重派遣」を当たり前のようにやっているSES企業だと、将来的には取り締まられて、倒産する可能性があるのです。

偽造請負

偽造請負はSES契約でありながら、客先から直接、仕事の指示を受けている状態を指します。

通常、SES契約の場合の指揮権は派遣元(自社)にあります。

その為、本来であれば客先に自社社員の管理者を派遣し、そこからエンジニアに指示を出す形をとらなければいけません。

しかし、それだと客先が指示を出すとき、「客先 ⇒ 管理者 ⇒エンジニア」と二度手間になり、正直面倒ですよね。

結果として、「客先 ⇒ エンジニア」と直接指示を出しているのがIT業界の現状です。

カンのいい人なら気づいたと思いますが、1人で客先に派遣されるのは自動的に違法行為になります。

というのも、指示を出す管理者がいないのが確定だからです。

しかし、実際は一人で派遣される場合も珍しくありません。

経営者達はわかっていながら派遣しているのです。

「監査が入ったら、バレるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はちゃんと対策がなされています。

単純な方法ですが、SESエンジニアを別の部屋に隔離し、監査の目から遠ざけるのです。

いないことになっていますから、問題は見つからないですよね。

偽造請負を平然とやっている企業は沢山あるんだ

二重派遣

二重派遣とは、エンジニアを迎えた客先(派遣先)が、同じエンジニアを、また別の企業に派遣することです。

二重に派遣されると、報酬が仲介企業によって搾取され、エンジニアの働きに見合っていない報酬しか受け取れなくなる為、禁止されています。

しかし、実際には客先が、どうしてもエンジニアを派遣したい場合もあります。

そのような時は、SES契約を結ぶ企業を変えて貰うのです。

「A社(派遣元)、B社(客先)、C社(B社のお得意さん)」を例にして解説します。

A社はB社にエンジニアを派遣しています。
しかし、B社はC社との取引の関係上、エンジニアを送らなければいけません。

A社エンジニアをC社に派遣したいのですが、違法行為ですので当然できませんよね。

その為、A社エンジニアにC社とSES契約を結ぶように指示を出してくるのです。

実際、そのような指示を聞く義務はないのですが、A社の取引企業であるB社の指示には、そう簡単には逆らえませんよね。

結果として、C社とSES契約を結んでしまうのです。

しかも、契約上はA社とC社だけで行われているため、バレることはありません。

これも、IT業界では当たり前となっている、闇とも言える問題点です。

昔に比べると、大分少なくなったけど、まだ二重派遣をしている会社はあるんだ

SESのメリット・デメリット

SESには良い面もあれば、悪い面もあります。

メリット・デメリットを、それぞれ理解しておくことで、今後のIT業界での振る舞いや、転職の時に役に立つでしょう。

SESのメリット

SESには多くのメリットがあります。

SES(客先常駐)のメリット

・色んな会社を回れる
・様々なシステムに関われる
・嫌いな人がいても我慢できる
・人脈が広がる
・入社しやすい
・大企業で仕事が出来る可能性がある
・責任が少ない
・ヘッドハンティングされる可能性がある
・IT業界未経験者でも入社しやすい

上記の通り。

SES事業が中心の企業には入社しやすいこともあり、IT業界未経験には打ってつけです。

様々な会社で、色んな経験を積める為、プログラミングなどの下流行程のスキル向上には役に立つでしょう。

SESのデメリット

✅SES(客先常駐)のデメリット

・勤務先がよく変わる
・自社の社員に繋がりがない
・仲良くなりづらい
・プログラマー・SE35歳定年説
・給料があがりずらい
・深い知識を得られない
・マネジメント能力がつかない

上記の通り。

SESはメリットばかりではなく、デメリットも多数あり、長く続けていると、将来クビになる可能性があります。

というのも、下流行程ばかりの仕事が回される為、上流工程やマネジメントのスキルがつかないのが主な原因です。

40代になると、受け入れ先も、会社に赤字をもたらすようになります。

その為、企業は自主的に退社するようにエンジニアに迫ってくるのです。

SESエンジニアの給料

SESエンジニアは通常のエンジニアと比べ、給料はかなり低いです。

✅SESエンジニアの給料・年収が低い理由

・労働時間に対して、報酬が支払われるから
・年齢が上がると、客先からの報酬が減る可能性があるから
・客先が変わると、自社への報酬が減る可能性あるから

上記の通り。

通常のエンジニアと比べ、将来的には、100万円以上の年収差が出てくるでしょう。

特に、SESエンジニアとして、働いていると、客先の報酬額(単価)の関係から、10年程度で頭打ちになります。

そこから給料が上がっていくことは少なく、「30代と50代の給料がほとんど変わらない」なんてエンジニアも珍しくありません。

正直、SESエンジニアには、ならない方が良い

ぶっちゃけると、SESエンジニアに将来性はありません。

もちろんメリットはありますが、その恩恵を受けるのは、IT業界未経験者だけです。

1年以上、IT業界で働いている人は、自社開発や請負開発を中心としている企業に転職した方が良いでしょう。

もちろんIT業界未経験者も、ホワイト企業を目指すのであれば、自社開発や請負開発を目指すべきです。

ホワイト企業に転職するには

ホワイト企業への転職を考えている時は、なるべく早く行動を起こすことが大切です。
その為の行動として「転職エージェント」が最も有効な方法と言えるでしょう。

通常、転職活動をするときはハローワークなどに行き、下記のような求人を探し応募をするといった流れになると思います。

ただこの方法では企業の基本的な情報しかなく、「どのような職場なのか」「あなたが求めている仕事ができるのか」が全くわからないのが現状です。

実際に中途採用者は出世しにくかったり、社内の雰囲気が悪かったりする可能性もあるわけです。

安易に応募してSES企業に就職したら最悪ではないですか?

このような時に頼るのが転職エージェントです。

転職エージェントでは担当者がヒアリングを行いあなたにあった求人をプロが選別して紹介してくれます。
自社開発・請負開発中心の企業が良い!」という人はその旨を担当に伝えると、希望に沿った企業を紹介してくれるはずです。

また、企業ごとの面接対策や年収交渉など様々なサービスを全て無料で行ってくれます。

無料なのには理由があり、簡単に言うと、
採用した企業側からお金が支払われるからです。

その為、就活者はお金を気にせず転職エージェントのサービスを受けることが出来ます。

無料ですので、一度登録を行ってみて様子をみるのも良いのではないでしょうか。

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